書名 | 単著・共著 | 年月 | 発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称 | 編者・著者(共著の場合のみ) | 該当ページ数 | 概要 |
「食育実践に求められる保育者の資質と保育者 養成の課題-子どもの食に関する保育者の意識からの考察-」 | 共著 | 2005年05月 | 日本保育学会第58回大会発表論文集 (大妻女子大学) | 進藤容子、原口富美子 | pp.898~899 | 乳幼児期の食育は総合的な保育の中で展開されることが基本となるが、このような食育実践に対し、求められる保育士の資質は何か、また、その資質を養成する教育の課題は何かについて、保育者への調査に基づき考察した。その結果、食事援助に関連する事項は現場でさらに向上がきたいできるが、栄養・食品への関心や総合的に食育を考える点に課題があることが示唆された。 |
「科学的リテラシーの育ちを援助できる保育者の養成に関する研究(1)」 | 共著 | 2006年05月 | 日本保育学会第59回大会発表論文集 (浅井学園大学) | 大森雅人、進藤容子 | pp.381~382 | 社会では、自ら問題を発見し解決できる能力が求められている。問題発見・解決の過程には「科学的思考」が大切である。本研究では、科学性の育ちを科学的思考の育ちととらえ、そのような育ちを援助するためには、保育者自身が科学的思考を持つことが必要であることを指摘した。保育者をめざす学生に対する予備調査から、基礎的知識はあるものの、因果関係を思考するプロセスは不十分であることが示唆され、本研究テーマの重要性を示した。 |
「科学的リテラシーの育ちを援助できる保育者の養成に関する研究(2)」 | 共著 | 2006年05月 | 日本保育学会第59回大会発表論文集 (浅井学園大学) | 進藤容子、大森雅人 | pp.383~384 | 科学性の育ちを援助するには、保育者自身が科学的思考を持つことが大切である。しかし、本研究で行った調査から、養成校の学生にはこの資質が十分でないものが多いことが明らかになった。その原因として、科学へのイメージの偏りや科学が保育職に必要であるとの認識不足が示唆された。養成校において科学の思考過程を体験させることから科学的思考を育成できないかを提案した。 |
「科学的リテラシーの育ちを援助できる保育者の養成に関する研究 領域「環境」の視点から」 | 共著 | 2006年09月 | 全国保育士養成協議会第45回研究大会研究発表論文集 (安田女子短期大学) | 大森雅人、進藤容子 | pp.116~117 | 領域「環境」のねらいに沿って、より効果的に子ども達の活動を援助できる保育者の養成を目的として、研究を行った。領域「環境」のねらいには、子ども達の科学性の育ちに共通する部分が多い。この育ちを援助するには、保育者自身が科学的思考を持つことが大切であることを示した。今後は、養成校において科学の思考過程を体験し、その意義に気づく取組みを行っていく。 |
「食育実践に求められる保育者の資質と保育者養成の課題(2)」 | 単著 | 2007年05月 | 日本保育学会第60回大会発表論文集 (十文字学園女子大学) | | pp.788~789 | 保育所における食育実践の重要性が指摘される中、要求される保育者の資質と保育者養成教育における課題について、保育者の意識から調査した。食品(農産物)、食文化について関心が低く、養成校において、食と環境の視点から取組む可能性を示した。 |
「保育者の科学的思考を育成する教育方法に関する研究-保育内容「環境」における実践から-」 | 共著 | 2007年05月 | 日本保育学会第60回大会発表論文集 (十文字学園女子大学) | 大森雅人、進藤容子 | pp.678~679 | 領域「環境」では、子どもが環境にかかわる一連のプロセスを援助できる力が保育者に求められ、そのためには保育者に科学的思考が必要となる。本稿では、保育内容環境において養成校学生の科学的思考を育成する教育方法を検討した。 (担当部分概要) 科学的思考過程の分析。教育方法の実践の部分担当。 |
「給食の喫食形態の違いから見る食育実践に関する考察 -ランチルーム給食の実践事例から-」 | 共著 | 2008年05月 | 日本保育学会第61回大会発表論文集 (名古屋市立大学) | 進藤容子、原口富美子 | p.685 | 保育所における給食は保育室での喫食となる場合が多いが、ランチルームでの分離型喫食を行う施設もある。食事は保育所における食育実践の重要な場面である。喫食形態の違いと保育者の援助のあり方について、食育の視点から考察した。 |
「保育者の科学的思考を育成する教育方法に関する研究(2) 学生の実態調査から」 | 共著 | 2008年05月 | 日本保育学会第61回大会発表論文集 (名古屋市立大学) | 大森雅人、進藤容子、中西利恵 | p.377 | これまで、領域「環境」のねらいを達成するための援助ができる保育者を育成するには、科学的な思考能力の育成が重要であることを指摘してきた。本研究では、PISA2006年調査結果から導かれる幼児期における科学教育の課題と、その視点からの養成校学生の現状と養成教育の課題について考察した。 |
「食育実践に求められる保育者の資質と保育者養成の課題(3)」 | 単著 | 2009年05月 | 日本保育学会第62回大会発表論文集 (千葉大学) | | p.300 | 食育実践を行う上で重要な保育者の資質として「食と環境」に対する感性を養うことを目的とし、「簡易コンポスト作成」を通した教材研究を行った。コンポストの作成課程、コンポストの栽培への利用課程において、本教材の有効性が示唆された。今後は、さらに安定し効果の期待できる活用法を確立することが課題である。 |
「食育の視点から見る保育所給食の実践の課題 -保育者,子どもの発話からの考察-」 | 共著 | 2010年05月 | 日本保育学会第63回大会発表要旨集 (松山東雲女子大学) | 進藤容子、原口富美子 | p.244 | 保育の実践者であり重要な人的環境となる保育者に注目し、保育者の働きかけ(とくに発話)の実際とそのときの子どもの様子を観察し、食育の視点から見た給食実践の課題や可能性を考察した。その結果、保育者の発話傾向から子どもの発話内容も変化することが確認できた。また保育者や子どもの給食時の発話を記録し、振り返ることで、保育者の意識を向上させ、子どもとの人間関係を見直す機会として活用できると思われた。 |
「発話から見る保育所給食での食育実践の課題 -共食時の保育の評価指標の構築をめざして-」 | 単著 | 2011年05月 | 日本保育学会第64回大会発表要旨集 (玉川大学) | | p.514 | 保育者は給食において人的環境としての役割が大きく食育の視点と意図をもった指導・援助が重要である。給食での食育のあり方、援助のあり方を検討し課題を明確にするには評価指標をもつことが必要である。本研究は、給食の保育者の援助についての食育からみた評価項目、指標の構築につながる基礎段階として、給食児に期待される保育者の発話についての整理を試みた。その結果、ある程度の評価の視点をうることができたが、発話のみの観察では年齢、環境構成、そのときの関心事で発話内容が変化するため、単に回数のみの把握では不十分であった。今後、指標の改善と共に活用方法の工夫を検討したい |
「保育所における食育実践の評価指標の検討 -給食の場面を例として-」 | 共著 | 2012年05月 | 日本保育学会第65回大会発表要旨集938頁 (東京家政大学) | 進藤容子、原口富美子 | p.938 | 保育所における食育の「計画ー実践ー評価ー再計画」のプロセスに不可欠な評価の指標の構築をめざし、子どもの活動を主眼においた項目整理の過程を検討した。評価項目案を作成し、保育所給食を例に評価項目の妥当性、活用方法について考察した。その結果、作成した評価項目はほぼ妥当であることがわかった。今後は、具体的な活用ができるチェックシートの作成などを行いたい。 |
「短期大学生対象の食育プログラム構築にむけた学生参画の試み」 | 単著 | 2013年05月 | 日本食育学会・第7回学術大会講演要旨集 (東京聖栄大学) | | p.79 | 短期大学生を対象とした食育に養護教諭養成課程の学生が参画することで、学生の食育企画力を高めるとともに、短大生という時期の特性をふまえた効果的な食育プログラムの構築につながるのではないかと考え、実践を試みた。その結果、対象群に近い学生が参画する効果がみられた。今後、短期大学生の食育プログラムを企画、実践するうえで、学生の参画をより効果的に行っていきたい。 |
「保育所における食育実践の評価指標の検討2 -自己点検・評価の試験的実施から-」 | 共著 | 2013年05月 | 日本保育学会第66回大会発表要旨集 (中村学園大学・中村学園大学短期大学部) | 進藤容子、原口富美子 | p.77 | 食育実践の自己点検・評価方法の構築をめざし、前報において筆者らが作成した10のカテゴリーから評価項目を試作し試験的実施を行った。その結果、項目は概ね妥当で、食育全体を見通した点検が可能であることが示唆された。これは、カテゴリーから評価項目をおこしたことにより、食育全体を見通した点検が可能になったと推察される。 |
「短期大学生の調理実習受講による学習効果と野菜摂取行動との関連 」 | 単著 | 2014年05月 | 日本食育学会・第2回総会・学術大会 講演・学術報告要旨集 (明治大学) | | p.68 | 大学生の野菜摂取行動には、野菜摂取の必要性に関する価値付けと、料理に対する「自己効力感」を高めることに効果があると仮定し、短期大学での栄養に関する授業および調理実習の授業による効果を調査した。その結果、授業、とくに調理実習によって、想定される力である調理技術や知識の習得とともに、「調理できる」という自己効力感と食に対する関心が向上していることが示唆された。一方、それらだけでは野菜摂取行動にはつながらないことがわかった。大学生に特性に応じたさらなる介入の工夫が必要と考える。 |
「保育士養成課程の学生を対象とした食育の試みと効果(1)」 | 共著 | 2014年09月 | 全国保育士養成協議会 第53回研究大会研究発表論文集 (福岡) | 進藤容子、廣陽子 | p.163 | 食育における保育士の役割は大きいが、学生の食には問題が多く、保育士養成課程の学生を対象とした食育が必要と考える。その際、どのような食育実践が学生の食行動を改善するのか、食育力につながるのかの検討が必要である。本発表では、保育士養成課程の学生を対象とした2年間の食育実践について、食育計画の概要と、1年間の介入による食行動や意識の変化について報告した。介入の結果、食や自分自身の健康への関心は高まるものの、食行動の改善にはつながらないことが示唆された。今後は、2年間の介入による食行動と食育力への影響を評価したい。 |
保育者の食育力の向上をめざした養成教育のあり方(1)
-「子どもの食と栄養」の習得にむけた問題解決型授業の試み- | 単著 | 2015年05月 | 日本保育学会第68回大会発表要旨集
(於 椙山女学園大学) | | | 食育力の基礎となる「子どもの食と栄養」の学習内容の多くは理科分野であり、教育・保育系の学生には苦手意識をもつ者が多く、保育に応用する視点にまで到達しないことが課題であった。そこで、学生の興味関心を引出すとともに、学習内容の定着をはかるには、問題解決型グループ学習が効果的であると考え、学生が主体的に取り組める授業のしくみを構築した。その結果、学生の学習への取り組み姿勢や関心、子どもの食に関する理解に効果があることが示唆された。 |
「保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(3)
-小学生対象の自然体験活動の実施を通して-」 | 共著 | 2015年05月 | 日本保育学会第68回大会発表要旨集22126
(於 椙山女学園大学) | 中西利恵,木村久男,石沢順子,進藤容子,曲田映世,渡部理恵 | | 本学キャンパス内の自然学習環境を活用し,地域の子どもたちの自然体験活動と学生の「子どもの自然へのかかわりを援助する力」の養成をめざした3つのプロジェクトの開発と実施を試みた。「ネイチャーゲームを楽しんで牛乳パックでホットドッグを作ろう」,「チョウと田んぼ・ため池の生き物を観察しよう」,「ナイトウォッチ!セミの羽化を観察しよう」である。子どもとの関わり,保護者も加わった関わりから,学生に対象理解,支援上の気づきが見られた。 |
「保育者をめざす短期大学生を対象とした食育実践-2年間を通した実践の効果と課題-」 | 共著 | 2015年06月 | 日本食育学会・第3回総会・学術大会 講演・学術報告要旨集 | 進藤容子,廣陽子 | 92頁 | 青年層を対象とした食育に関する効果と課題を見出すために保育者養成課程の短期大学生に対し,短大2年間を通した食育を実践した。その結果,食と健康,野菜摂取や摂取量に関する意識の向上が見られた半面,朝食摂取状況は悪化した。これは,大学生に特有の生活習慣や価値観に起因すると考えられた。学生への食育を考える場合には生活リズムをどのように取り上げるかが課題と思われる。また,食育に学生が参画することで,効果があることを示した |
「子どもの食と栄養」におけるPBL(問題解決型学習)の試み」 | 単著 | 2015年09月 | 全国保育士養成協議会第54回研究大会研究発表論文集 | | 165頁 | 保育士養成における必修科目である「子どもの食と栄養」の修得にむけ,問題解決型学習(Problem Based Learning以下PBL)を取り入れた授業方法を試みている。PBLでは,問題(課題)の設定がとくに重要である。本発表では,「子どもの食と栄養」に求められる学習内容をカバーできるような課題設定の過程,授業展開およびその効果について報告した。 |
保育者の食育力の向上をめざした養成教育のあり方(2)
-保育者の食育力とは何かを明らかにすることをめざして- | 単著 | 2016年05月 | 日本保育学会第69回大会発表要旨集 | | 693頁 | 保育者には食育力が不可欠である。食育力育成のためには,学生を対象とした食育を含む養成教育における対策が求められるが,その検討に不可欠となる「食育力を評価する指標」はない。食育力の評価にはまず,保育者に求められる食育力とは何かを明らかにしなければならない。そこで食育力とは何かを見出すことのできる質問紙の作成をめざした事前調査を実施し考察した結果,項目の立て方,組み合わせにいくつかの示唆を得た。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(4)-科目間連携による効果的な学びの実現をめざして- | 共著 | 2016年05月 | 日本保育学会第69回大会発表要旨集 | 木村久男,中西利恵,進藤容子,石沢順子,直島正樹,中井清津子,曲田映世 | 843頁 | 本学キャンパス内の自然学習環境を活用した,学生の「子どもの自然へのかかわりを援助する力」の養成をめざした教育方法の工夫を行ってきた。学科の「授業研究会」に位置づけ,4年間のカリキュラム編成方針を踏まえ,科目間連携による教育方法を検討している。1~4学年に配当された8科目で工夫した教育方法の実践を通し,学生たちが自然への気づきを深め,保育・教育活動で実践する力につながる学びを得ていることがうかがえた。 |
中高年成人を対象とした食育の課題に関する一考察
-成人を対象とした「食に関する市民アンケート調査」より- | 単著 | 2016年06月 | 日本食育学会・第4回総会・学術大会 講演・学術報告要旨集 | | 85頁 | 兵庫県三田市が実施した「食に関する市民アンケート調査」から,未発表部分に関する項目の分析を試みた。その結果,中高年の女性は食生活管理の主体者として意識が高く男性は受動的であることが示唆された。中高年の女性は,関心と態度が備わっていると思われるため,適切な知識・食情報の提供による食育に効果があると考えられるが,中高年の男性には,食への主体的関わりの必要感や食生活管理の具体的行動の啓発が必要であると考察した。 |
保育者・教育者養成課程における初年次教育のあり方(1)
-ベーシックセミナーの事例から- | 共著 | 2016年08月 | 全国保育士養成協議会第55回研究大会研究発表論文集 | 進藤容子,実光由里子 | 269頁 | 保育者・教育者の専門性向上にむけた養成課程の初年次教育について,そのあり方を検討することを目的とし,試行中の体制に基づく実践事例を紹介した。本学科の初年次教育研究は,学科の「授業研究会」に位置づけ,養成課程の一貫性を重視している。担当は,4名の1年生アドバイザーである。中核となる「ベーシックセミナー」では,「できる感覚」の連続性に配慮した体験を学び合いの環境のもとで展開している。 |
大学生を対象とした基礎学力向上プログラムと自己効力感に関する研究(1) | 共著 | 2016年10月 | 日本学校心理学会大18回名古屋大会プログラム&発表抄録集 | 実光由里子,進藤容子 | 31頁 | |
保育者養成課程に求められる文章力育成の課題
- レポート課題ルーブリックの作成を通して - | 共著 | 2017年03月 | 日本保育者養成教育学会第1回研究大会 プログラム・抄録集 | 実光由里子,進藤容子 | 124頁 | 保育者養成課程における文章力育成には,日々の授業での文章作成の機会を連動させることが有効と考え,教員間での共通認識を得るために学科全専任教員を対象に調査を行った。その結果を共有,検討した結果,短い文章を丁寧に適切に書けること等と共に,自ら表現したいと思う気持ち等の育成も課題であることが見出された。これらの結果からレポート作成の基本事項のルーブリックを作成し,一貫した指導,学生の自己評価に使用できるようにした。 |
保育現場での食育の思いと求められる保育者の資質について
-施設長へのインタビューを通して- | 単著 | 2017年05月 | 日本食育学会第5回学術大会学術報告要旨集 | | P-031 | 保育現場の園長を対象としたインタビュー調査を実施した結果,幼稚園と保育園とで共通点,相違点が見られた。保育者に望まれる知識等については,保育園では園間で共通点が多く,幼稚園では園により違いがみられた。「食事を楽しむ」,「栽培体験等の活動」の視点は,保・幼に共通するものの,幼稚園では,教材の積極的利用や小学校との接続の視点がより多く見られ,保育園では「保育者自身の生活」の視点が見られた。今後は施設の性質を考慮しながら共通に求められる力を探りたい。 |
保育者の食育実践に必要な指導力について(1)
-保育者対象の食育力調査項目の検討- | 共著 | 2017年05月 | 日本保育学会第70回大会発表要旨集 | 進藤容子,中井清津子,横島三和子,原口富美子 | 1153頁 | 「食育実践力の評価指標の構築」をめざして検討を進めている。評価の観点検討にむけ「保育者を対象とする食育力に関する調査」を実施する。その項目作成のため,園長を対象とした調査を実施した。計画している調査は,食育実践力を評価できる観点の抽出を目的としているため,保育者の知識,意識,行動の関連を見出す必要がある。本調査で得られた食育実践に求められる知識・技術,食育で育てる力の認識や価値観,学びに向かう力,食への関心,行動を具体的質問項目として,質問紙を試作した。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(5)
-キャンパスの自然環境を生かした取り組み(秋冬編)- | 共著 | 2017年05月 | 日本保育学会第70回大会発表要旨集 | 木村久男,中西利恵,曲田映世,横島三和子,進藤容子,直島正樹,渡部理恵 | 808頁 | 本学キャンパス内の「自然学習環境」を活用した地域の人々との年間を通した活動のうち,秋冬実施の3種類の実践と教育効果についての報告。「本物の木に触れよう」は林業と関わる関わる人と間伐材を用いた子どもとの活動,「秋の自然物で「私の宝物」を作って遊ぼう」は子どもと自然との関わり,3つ目は「小学生,おじいちゃん,おばあちゃん,みんなで干し柿づくりを楽しもう」である。多様な人々との交流を通し,自然に対する感性の育ちが,学生,子ども双方に見られた。 |
保育者養成課程に求められる文章力育成の課題(2)
-複数担当者によるレポート評価におけるルーブリックの活用― | 単著 | 2018年03月 | 日本保育者養成教育学会第2回研究大会抄録集 | | 192頁 | 前報でレポート課題ルーブリックを作成した。複数の教員が担当する初年次教育で本ルーブリックを活用した結果,学生の自己評価と教員の評価を併用することで,教員-学生間および教員間にある程度の共通の評価基準を形成できた。またそのことで,教員の指導や評価に要する時間を短縮できた。この効果を得るには,ルーブリックを作成する過程の共有,学生との丁寧なやり取り,他の教科との連動といった動的な活用が重要であることが示唆された。 |
保育者の食育実践に必要な指導力について(2) | 共著 | 2018年05月 | 日本保育学会第71回大会発表要旨集
| 進藤容子,中井清津子,横島三和子 | 657頁 | 「食育実践力の評価指標」の観点を検討するため,「保育者を対象とする食育力に関する調査」の予備調査を保育者73名対象に実施した。その結果,保育者自身の適切な食意識・行動と,知識・技術,食育の内容・方法とが関連していること,食への意識が高く,適切な食行動をとろうとする保育者は季節への感性が高く,簡便な食行動をとろうとする保育者は低い傾向があるなどの示唆を得た。今回の調査で見出された傾向から質問紙を修正し,本調査に用いる。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(6) | 共著 | 2018年05月 | 日本保育学会第71回大会発表要旨集
| 木村久男,中西利恵,曲田映世,横島三和子,進藤容子,直島正樹,渡部理恵 | 968頁 | 深い学びをめざした学習環境「相愛子ども農園」開発による実践と教育効果について検討し報告した。活動内容は,①畑づくり・土づくり,②「一人ひと苗」栽培,③イモ苗植えである。学生には,自然に対する感性の育ち,協働する力の育ち,子どもの自然へのかかわりを援助する力の育ちが見られた。活動実施においては,日照確保や日常的な管理といった,環境や仕組みに課題がある。正課教育と学生有志による活動の連携等,指導体制を考え構築したい。 |
保育者の食育実践に必要な指導力について(3)
-食育研究者対象のインタビュー調査から- | 共著 | 2019年03月 | 日本保育者養成教育学会第3回研究大会抄録集
| 進藤容子,中井清津子 | 74頁 | 「食育実践力の評価指標」の評価の観点を検討するため,「幼児食育研究者を対象とした食育力に関する調査」を行った。その結果,「楽しく食べる子ども」をめざし,「食のプロセスの体験」が重要という認識がみられた。食育実践に望まれる保育者の資質として,保育者の「食が大事」という意識,保育者が「食」に対し興味をもち楽しめること,基本的な知識があがった。結果を踏まえ,食育実践に必要な指導力評価の観点を検討,整理したい。 |
保育者の食育実践に必要な指導力について(4)
-保育者対象の「保育者に求められる食育実践力に関する調査」結果から- | 共著 | 2019年05月 | 日本保育学会第72回大会発表要旨集 | 進藤容子,中井清津子,横島三和子,原口富美子 | 735-736頁 | 「食育実践力の評価指標」の評価の観点を検討するため,保育者770名を対象とした「食育力に関する調査」を行った。その結果、「食のプロセス体験」を重視する群が食育のねらいを俯瞰的にとらえている傾向が見られた。これまでの研究から重要事項として考察してきた「季節の感性」や「学びに向かう態度」が、保育者の「食への興味・関心」と相関が高いこと,知識や技術の修得とも関連していることが示された。本調査をふまえ評価項目を検討したい。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(7) | 共著 | 2019年05月 | 日本保育学会第72回大会発表要旨集 | 木村久男,中西利恵,曲田映世,横島三和子,進藤容子,直島正樹,渡部理恵 | 1147-1148頁 | 本学キャンパス内の「自然学習環境」を活用し「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざした「カリキュラムの見直し」と「真に身近な学習環境づくり」を研究実践した。カリキュラムの見直しを通し、科目間連携の強化と充実、真に身近な学習環境づくり、4年間を通した実践が可能となった。この取組により、一層主体的、対話的な学びが可能となり、学生には、自然環境の重要性や教育的意義、支援対象の理解、協働などの学びが深くなる様子がみられた。 |
保育者養成課程の大学生を対象とした継続的な調理体験活動-食育実践力向上をめざして- | 単著 | 2019年06月 | 第7回日本食育学会学術大会 講演・学術報告要旨集 | | 59頁 | 食育実践力向上をめざし,「みそ汁」調理を中心においた学生主体の調理活動を,学年縦断科目「保育・教育のマネジメント」で実施した。下級生が計画を立て,上級生は,下級生のサポートや,地域貢献活動企画の中心的役割も担う。活動後,調理の自己効力感,旬の野菜の知識が向上していたが,食生活の改善は見られなかった。また実践的な力が身についた様子がみられた。異学年協働の活動であるため時間の確保が難しいのが課題である。 |
保育者・教育者養成課程における初年次教育のあり方(2) -初年次に必要な学びとPBL-
| 単著 | 2020年03月 | 日本保育者養成教育学会第4回研究大会抄録集
| | 190頁 | これまでの検討から,初年次では「自律的な学習行動」の確立をめざし,学びを肯定的に受け止め,学び合う雰囲気を醸成すること,「学びへの必要感」がもてるよう導くことが必要と考察している。ここでは,PBLと作文を取り入れた後期授業の取組について報告した。PBLを通し,各々がアイディアを出したり準備の段取りを考えたりする姿がみられ,予行での失敗経験が,準備の重要性の気付きにつながっていた。作文では,肯定的に他者を評価する様子がみられた。 |
保育者の食育実践に必要な指導力について(5) | 共著 | 2020年05月 | 日本保育学会第73回大会発表論文集 | 進藤容子,中井清津子,横島三和子,原口富美子 | 999-1000頁 | 「食育実践力の評価指標」の評価の観点を検討するため,保育者を対象とした「食育力に関する調査」を行った。ここでは,性別,施設種別,年齢や保育経験年数の属性別での差異について分析を行った。多くの因子で年齢や経験年数が高く(長く)なるほど高い値となった。一方,「食事場面での指導」や「食事規律習得」は,経験者で低いことが特徴的であった。食育の重視度や,保育で日常的に扱う知識・技術については保育経験が,食意識や行動,食そのものの知識・技術については生活経験が影響することが示唆された。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(8) | 共著 | 2020年05月 | 日本保育学会第73回大会 発表論文集 | 木村久男,中西利恵,進藤容子,曲田映世,横島三和子,渡部理恵 | 367-368頁 | 相愛大学子ども発達学科で10年にわたり組織的に取り組んでいる「学生の自然への感性を高める教育方法」について,8つ目の視点として,ICTを活用した自然への感性を育てるしかけづくりの実践方法と教育効果について検討し,報告した。学科カリキュラムにおいて,科目間と履修年次を横断した体験的学習を展開している中で,10科目でICTを活用して実践している。ICT活用による学生相互の気づきなどの効果とともに,展開における課題も見出された。 |
保育者の食育実践力評価の視点(1)-食育実践力成長プロセスの考察- | 単著 | 2020年05月 | 第8回日本食育学会学術大会 講演・学術報告要旨集
| | 62頁 | 「保育者を対象とした食育実践及び食生活,食知識に関する実態調査」結果を踏まえ,保育者の食育実践力の成長プロセスの考察を試みた。筆者は,「食事場面で指導」の重視が必ずしも食育の目標の理解に基づくものではないことを考察しているが,保育経験5‐9年でこの重視度が高く,目前の食事の課題にとらわれると,保育の経験知で食育実践力が身に付くとは限らないことが考えられた。自律的学習態度と保育者自身の季節や食への関心(好奇心)とでみられた関連は,経験を食育実践力につなげる過程に重要と考えた |
子どもの食と栄養」授業での知識構成型ジグソー法の試み | 単著 | 2021年03月 | 日本保育者養成教育学会第5回研究大会 抄録集
| | 92頁 | 食と栄養の知見は年々更新されることを踏まえると,「こどもの食と栄養」では,栄養の概念をもって保育や生活に生かす場面を考えられること,情報に対する感度をあげることが,重要である。「知識構成型ジグソー法」は,言葉にしながら思考し,一人ひとりの違いに触れ,考えがよりよくなることを実感できる方法である。そこで,本科目の学習方法として適していると考え,導入を試みた。授業では,参加学生が全員が話に参加し,理解を深める様子が見られた。 |
保育者の食育実践力評価の視点(2) | 共著 | 2021年05月 | 日本保育学会第74回大会 発表論文集
| 進藤容子,中井清津子,横島三和子,原口富美子 | P-731~P-732頁 | これまでに,「食育実践力の評価指標の構築」をめざし,評価の視点を得るために,保育者及び研究者を対象とした調査を実施した。調査結果及び分析により得た成果を踏まえ,次の方針で,食育実践力評価の視点を検討した。・「季節への感性」につながる資質との共通性などから,評価は,保育者の意識と態度の把握に重点を置く。・知識習得に向けた意欲をより適切に評価するために,知識の習得実態を正しく自己判断できるようルーブリックでの自己評価のステップを入れる。・評価を改善につなげるためには,保育者自身に,これらの視点を重視する理由の理解を促し,必要感を生じさせるしくみが必要。今後この方針で評価指標を構築する。 |
保育者養成校学生の自然への感性を育てるしかけづくり(9) | 共著 | 2021年05月 | 日本保育学会第74回大会 発表論文集 | 木村久男,進藤容子,中西利恵,曲田映世,渡部理恵 | P-1003~P-1004頁 | 相愛大学子ども発達学科で10年にわたり組織的に取り組んでいる「学生の自然への感性を高める教育方法」について,9つ目の視点として,「感性を育てる実践方法と教育効果」について,学生の「自然への感性の育ち」に関する振り返りコメント等から検討し,報告した。系統的に科目間連携できるカリキュラム及び正課外活動での本学習環境を使い込む体験学習により,体験を踏まえた具体的で能動的な育ちが見られた。自然観察を始めて半年の1年次生は,「自然の土」については環境や成長に大事と頭でわかっていても,感情としては嫌な印象が強い「土」だった。4年次生ではそれが,実感を伴う印象として「命を育む生きた土」「大切なもの」「楽しいもの」へと変容していた。 |
「食育のねらい」の重視度に影響する保育者の資質-幼稚園と保育所での違い- | 単著 | 2021年06月 | 日本食育学会 第9回総会・学術大会 講演・学術報告要旨集
| | 57頁 | 保育者の食育力向上に向けた有効な介入方法を考察するため、「食育のねらい」の重視度に影響している資質について、幼稚園及び保育所の保育者の差異を検討した。「ねらい」について、資質との相関を確認したところ、食の知識を活用していたり食に関心の高い人ほど、適切な食育の捉え方をしている傾向があった。特に保育所の方がその傾向が顕著であった。保育所の保育者は、食のリテラシーが高ければ食育実践につなげることができるが、幼稚園ではその関連は低いことが示唆され、より工夫した介入が必要と考えた。 |
「子どもの食と栄養」授業でのICT活用 -取組みやすさを重点に置いて- | 単著 | 2022年03月 | 日本保育者養成教育学会第6回研究大会 抄録集
| | 130頁 | 「子どもの食と栄養」を学ぶ上でゆうこうな手段として、問題解決型学習や知識構成型ジグソー法を取り入れた授業方法を実施しているが、事前学習に課題があった。事前学習にICT活用が有効であるが、全学生が無理なく参加できるような仕組みを提供することは困難であった。2020年、2021年はCovid-19感染症対策のため、オンラインでの授業対応が求められ学生、教員ともにICTスキルが向上した反面、ICT環境や情報リテラシー不足などの限界も明らかになった。今だからこそできる授業方法を検討、試行した。特殊なスキルがなくてもICTを活用し、事前学習・反転授業・オンライン学習の効果を得ることができた。 |