プロフィール

 

教員基礎情報
氏名 佐々木 隆晃(ササキ タカアキ) 所属 人文学科
ローマ字 SASAKI TAKAAKI 専攻
性別
生年月日 1970/02/22


学歴
入学卒業学校名学部・学科学位
 1993年03月龍谷大学文学部仏教学科真宗学専攻学士(文学)
 1995年03月龍谷大学大学院文学研究科(修士課程)真宗学専攻修士(文学)
 1998年03月龍谷大学大学院文学研究科(博士課程)真宗学専攻博士課程単位取得後退学
 2001年03月浄土真宗本願寺派宗学院  
職歴(相愛大学)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
2011年04月2024年03月相愛大学人文学部准教授當相敬愛と浄土真宗Ⅰ、真宗学概論、真宗入門、真宗聖典学、真宗史、仏教学概論A・B、基礎演習A・B、専門基礎演習A、専門応用演習B
2024年04月現在に至る相愛大学人文学部教授當相敬愛と浄土真宗Ⅱ、真宗学概論、真宗入門、真宗史、プレゼンテーション演習、仏教文化講読1、卒業研究、専門研究演習、専門応用演習A・B、基礎演習B
職歴(相愛大学以外)
開始年月終了年月学校名所属職名授業名
1998年04月2011年03月種智院大学 非常勤講師仏教文化史
1998年04月2024年03月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院学校教育部非常勤講師和讃要義、真宗史、聖教概説、大経講読、歎異抄要義、真宗B
2000年04月2003年03月京都外国語専門学校 非常勤講師文化
2001年04月2005年03月浄土真宗本願寺派宗学院 研究員 
2003年04月2011年03月浄土真宗本願寺派教学伝道研究センター聖典編纂部門(現代語版聖典)研究員 
2006年04月2011年03月浄土真宗本願寺派教師教修得度習礼所 講師 
2006年04月現在に至る浄土真宗本願寺派立中央仏教学院通信教育部講師真宗
2009年10月2022年05月龍谷大学RECコミュニティカレッジ非常勤講師『歎異抄』を読み解く、『親鸞伝絵』に学ぶ親鸞聖人の生涯、真宗入門
2020年04月2021年03月京都女子大学 非常勤講師仏教学ⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡB
所属学会
日本印度学仏教学会、日本宗教学会、龍谷教学会議、龍谷大学真宗学会、日本仏教学会
学協会活動
開始年月終了年月所属役職名
1995年12月現在に至る龍谷教学会議会員テスト
1996年04月現在に至る日本印度学仏教学会会員 
1996年04月現在に至る日本宗教学会会員 
1998年04月現在に至る龍谷大学真宗学会会員 
2012年04月現在に至る日本仏教学会会員 
社会貢献活動等
開始年月終了年月事項
2007年04月2007年04月相愛高校中学「仏生会」講師
2007年04月2010年03月浄土真宗本願寺派京都教区下東組「寺族婦人研修会」講師
2008年07月2008年07月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「和讃講座」講師
2008年08月2008年08月浄土真宗本願寺派東北教区「基幹運動研修会」講師
2008年09月2008年09月浄土真宗本願寺派備後教区沼隈西組「若婦人研修会」講師
2009年03月2009年03月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「通信教育部公開講座」講師
2009年07月2009年07月浄土真宗本願寺派奈良教区吉野北組「若婦人研修会」講師
2009年07月2009年07月浄土真宗本願寺派山陰教区「石東四組僧侶研修会」講師
2009年09月2009年09月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「和讃講座」講師
2009年10月2009年10月龍谷大学「REC講座」講師
2009年12月2009年12月浄土真宗本願寺派京都教区下西組「門徒総代会研修会」講師
2010年04月2010年04月浄土真宗本願寺派京都教区呉竹組「門徒総代会研修会」講師
2010年05月2010年05月龍谷大学「REC講座」講師
2010年05月2010年05月浄土真宗本願寺派備後教区沼隈西組「仏教婦人会研修会」講師
2010年10月現在に至る相愛大学「市民仏教講座」講師
2010年10月2010年10月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「和讃講座」講師
2010年11月2010年11月龍谷大学「REC講座」講師
2010年12月2010年12月岐阜聖徳学園高校「成道会」講師
2011年03月2011年03月浄土真宗本願寺派兵庫教区「坊守研修会」講師
2011年04月2011年04月相愛高校中学「仏生会」講師
2011年04月2011年04月相愛大学チャリティーコンサート「仏生会」講師
2011年04月2018年03月浄土真宗本願寺派兵庫教区「御同朋の教学の構築」専門委員
2011年06月2011年06月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「正信偈講座」講師
2011年10月2011年10月龍谷大学「REC講座」講師
2011年12月2011年12月相愛大学「保護者の集い法話」講師
2012年01月2012年01月浄土真宗本願寺派鳥取教区因幡組「寺族婦人研修会」講師
2012年02月2012年02月浄土真宗本願寺派宮崎教区「保育連盟」講師
2012年03月2022年09月NHK文化センター守口教室「お経とお仏壇」講師
2012年06月2012年06月浄土真宗本願寺派立中央仏教学院「正信偈講座」講師
2012年06月2012年06月相愛大学「定例礼拝」講師
2012年09月2012年09月相愛大学「人文学部公開講座」講師
2012年11月2012年11月相愛大学「保護者の集い法話」講師
2012年12月現在に至る龍谷大学「REC講座」講師
2012年12月2012年12月兵庫大学「やさしい仏教講座」講師
2013年01月2013年03月浄土真宗本願寺派奈良教区「寺族女性会研修会」講師
2013年02月2013年02月浄土真宗本願寺派津村別院「朝の仏教講座」講師
2013年04月2021年09月NHK文化センター守口教室「やさしい仏教入門」
2014年08月2014年08月ボーイスカウト「大阪地区スカウト研修会」講師
2014年11月2014年11月相愛大学「保護者の集い」法話
2014年12月2014年12月浄土真宗本願寺派和歌山教区「住職研修会」講師
2016年07月2016年07月浄土真宗本願寺派兵庫教区「仏教婦人会研修会」講師
2016年08月2016年08月浄土真宗本願寺派奈良教区「高市組仏教婦人会研修会」講師
2016年11月2016年11月相愛大学「保護者の集い」法話
2017年02月2017年02月浄土真宗本願寺派総合研究所「季刊せいてん講座」講師
2017年08月2017年08月浄土真宗本願寺派東海教区「員弁組僧侶研修会」講師
2018年11月2018年11月相愛大学「保護者の集い」法話
2019年01月2019年01月浄土真宗本願寺派奈良教区「高市組布教研修会」講師
2019年02月2019年02月浄土真宗本願寺派山陰教区「因幡組仏教婦人会研修会」講師
2019年02月2019年02月浄土真宗本願寺派山陰教区「江津組公開講座・研修会」講師
2019年08月2019年08月龍谷総合学園「宗教教育研究会」記念講演講師
2021年10月2021年10月浄土真宗本願寺派兵庫教区「仏教婦人会研修会」講師
2022年09月2022年09月浄土真宗本願寺派兵庫教区「阪神西組仏教婦人会研修会」講師
授業科目等(現年度を含む過去3ヶ年)
年度学期授業名
2020前期真宗史
2020前期真宗学概論
2020前期仏教学概論A
2020前期當相敬愛と浄土真宗Ⅰ
2020前期基礎演習A(1)
2020前期人文学概論
2020前期専門基礎演習A(1)
2020後期真宗入門
2020後期仏教学概論B
2020後期専門応用演習B(5)
2020後期真宗聖典学
2020後期基礎演習B(5)
2020後期プレゼンテーション演習
2021前期真宗史
2021前期真宗学概論
2021前期仏教学概論A
2021前期當相敬愛と浄土真宗Ⅰ
2021前期基礎演習A(1)
2021前期人文学概論
2021前期専門基礎演習A(1)
2021後期真宗入門
2021後期仏教学概論B
2021後期専門応用演習B(5)
2021後期真宗聖典学
2021後期基礎演習B(5)
2021後期プレゼンテーション演習

教員研究業績
研究分野: 仏教学 真宗学 親鸞教義 真宗伝道 真宗教学史
研究キーワード: 日本仏教 浄土仏教 浄土真宗 真宗聖典 親鸞 蓮如
教育上の能力に関する事項
教育方法の実践例
開始年月終了年月表題概要
2011年04月現在に至る建学の精神賦活のための工夫定例礼拝、礼拝室礼拝、各種仏教講座への学生の参加促進、レポート受け容れ。
作成した教科書、教材
開始年月終了年月表題概要
2003年04月2011年03月浄土真宗聖典註釈版、浄土真宗聖典現代語版浄土三部経や宗祖親鸞聖人の著述、仏祖の聖教を集め、註釈を付した「註釈版聖典」、現代語訳をほどこした「現代語版聖典」の編纂を担当した。
職務上の実績に関する事項
免許・資格
日付免許・資格概要
1993年3月1日浄土真宗本願寺派得度 
1994年5月1日浄土真宗本願寺派教師 
1995年8月1日浄土真宗本願寺派法務員 
1995年11月1日浄土真宗本願寺派殿試通牒(現学階、輔教) 
2011年3月1日浄土真宗本願寺派布教使 
研究業績に関する事項
著書
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
野石に花咲く共著2005年10月永田文昌堂 pp.213~219全250頁 編者:愚問会 共著者:浅野教信、大田利生、北島(佐々木)隆晃ほか。 担当部分:「許され生かされている私」
浄土真宗の基礎知識共著2012年12月大法輪閣 pp.183~186全191頁 編者:大法輪閣編集部 共著者:直林不退、佐々木隆晃、釈徹宗ほか。 担当部分:「第三章 お経・お寺・行事、そして生き方」
浄土真宗の聖教『安心決定鈔』を読む単著2016年01月大法輪閣  全227頁
月々のことば 2017年共著2016年09月本願寺出版社 pp.51~86全169頁 共著者:佐々木恵精、佐々木隆晃、小池秀章、宇治和貴。担当部分:4月のことば、5月のことば、6月のことば
ここがわからん浄土真宗共著2019年05月大法輪閣 pp.168~178全214頁 編者:大法輪閣編集部 共著者:直林不退、佐々木隆晃、深川宣暢ほか。 担当部分:「第一章 浄土真宗の分派とゆかりの地」 pp.58~75、「第三章 葬儀・法事・信仰生活などの誤解をとく」
構築された仏教思想 蓮如 ともに泣く求道者単著2022年08月佼成出版社  全141頁
論文・解説等
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
「蓮如上人における浄土」単著1997年06月龍谷教学会議『龍谷教学』第32号 pp.20~32蓮如は親鸞教義を平易に、そして正確に布教伝道することによって本願寺中興をなした。その教義解釈は覚如、存覚の教説を承けた信心正因・称名報恩を真宗の正義としつつ、当時の浄土異流や宗門内でみられた異安心や異義を批判する形で展開された。一方で波乱に満ちた生涯における経験は、『御文章』をはじめその著に色濃く反映されているといえよう。特に往生浄土に関する記載には人間性が表出しており、その信仰心を窺い知る貴重な文言を見ることができる。本稿ではその特質を考察したい。(査読有り)
「親鸞聖人の名号観について―鎮西・西山両上人の名号観との検討―」単著1998年01月『龍谷大学大学院研究紀要』第19集 pp.1~14法然の念仏往生義の受容の形態は、法然門下における教義の独自性の一つであり、名号観にはその特質が特に顕著となる。鎌倉浄土教において鎮西義、西山義、真宗義のそれぞれの名号観を窺うことで、親鸞の明らかにした絶対他力の救済法の根拠となる、全徳施名の名号の特質を考察したい。(査読有り)
「大行論の研究」単著1998年03月浄土真宗教学研究所『教学研究所紀要』第6号 pp.293~310浄土真宗における教行証の三法の枠組みは特徴的である。特に阿弥陀仏による他力回向を主軸とする大行の明示は、親鸞教義の根幹をなす救済根拠の構造を明らかにするものである。『教行信証』行文類では七高僧の引文が揃い、他師の引文も多く、綿密な引用が施されている。本稿では行文類における親鸞の引用の意図を窺い、さらに称名と名号の解釈を中心に検討し、浄土真宗における大行について考察する。
「鎌倉浄土教における名号について―親鸞聖人を中心として―」単著1998年03月日本印度学仏教学会『印度学仏教学研究』第46巻 pp.192~194鎌倉浄土教において法然門流の展開を担った主流のなかに親鸞の名が挙がるのは、法然滅後166年成立の『法水分流記』である。その中心は弁長による鎮西義と証空による西山義において、特に対照的に独自性が発揮されたといえよう。法然教義の根幹をなす念仏往生義においては本願観、念仏観、菩提心観などいくつかの重要な問題があるが、本稿では特に名号観について、鎮西義、西山義と比較検討した上で、親鸞教義の特質を考察したい。(査読有り)
「浄土真宗における宗教教育について」単著1998年03月日本宗教学会『宗教研究』第71巻 pp.286~287浄土真宗における宗教教育は、学校教育において制限される宗教教育を補う重要な役割を果たしうるのではないだろうか。宗教は人間形成をめざす教育の場に重要な役割をもちながら、信教の自由、政教分離、宗教上の中立など慎重が期される宗教教育において、社会・地域・家庭の構成員としての自覚を促す宗教心の涵養がどのような意味を持つのか考えたい。特に浄土真宗の寺院における宗教教育は、宗祖親鸞の教化態度を軸に積み重ねられてきた。その特質と意義を明らかにしたい。(査読有り)
「宗教教育の研究」単著1999年03月浄土真宗教学研究所『教学研究所紀要』第7号 pp.335~348人間形成をめざすという重要な意義をもつ「教育」において、宗教による心の教育、宗教教育は非常に重要な役割がある。宗教教育には宗派教育と宗教的情操教育の二つ立場が考えられるが、いずれの場合も学校教育におけるこれまでの経緯を踏まえ、さまざまな否定的な見解を丁寧に検討する必要がある。本稿では浄土真宗において担ってきたその役割から、宗教教育の活動の可能性と意義について考察する。
「親鸞聖人の和讃撰述の背景―和讃の撰述と『正像末和讃』の意義―」単著2000年03月日本宗教学会『宗教研究』第73巻 pp.256~257親鸞の和讃の中、『浄土和讃』『高僧和讃』の執筆と『正像末和讃』の執筆の間の十数年には、他の多くの和語聖教が著されている。他の和語聖教と異なり独自の形式をもつ和讃において、特に、①「~せよ」「~すべし」と命令形で結ばれること、②右訓・左訓・圏発があり門弟に配布されていること、などを中心に、和讃の添書を検討し、また和讃撰述の時代背景を考慮しながら、親鸞の和讃撰述についてその特徴を考察する。(査読有り)
「親鸞聖人における名号観の背景―『唯信鈔』と『唯信鈔文意』の意義―」単著2000年03月日本印度学仏教学会『印度学仏教学研究』第48巻 pp.145~148親鸞の名号観の背景としての唯信独達の法義は、法然の念仏往生義から打ち出されるにあたり聖覚、隆寛二師にその証権を見出している。両師の著に対する注釈書『唯信鈔文意』『一念多念文意』の、それぞれの引用文がまさにそれに当たる。本稿では『唯信鈔』と『唯信鈔文意』の引用に関する考察を通して、親鸞が『唯信鈔』を機縁として法然の選択本願の念仏往生義をより明瞭ならしめたことを窺いたい。(査読有り)
「現生正定聚の一考察」単著2000年03月永田文昌堂『山田明爾教授還暦記念論集 世界文化と仏教』 pp.437~452真実信心を得れば現生に必ず正定聚の位に入るとするのが浄土真宗教義の欠かせない特徴でありながら、死後の往生を重視する現実逃避の教えと一般に誤解されるのは何故であろうか。法然教義の継承において法然門下はそれぞれにその特徴を明らかにしようと教義の展開を試みるわけだが、親鸞においては『教行信証』証文類において第十一願に言及しながら、願文に出る「正定聚」については、信文類において第十八願とともに明示していくのである。本稿ではその特徴を考察したい。
「親鸞聖人における名号観の背景―『唯信鈔』と聖覚法印の意義―」単著2002年03月浄土真宗本願寺派宗学院『宗学院論集』第74号 pp.80~94親鸞の名号観は『教行信証』行文類の称名破満、六字釈などにその特徴を窺える通り、『論註』と『観経疏』の影響が特に大きいものである。その根底にある、第十八願念仏往生の論拠としての第十七願名号成就という関係は、法然の『選択集』には見られないものであり、第十七願と第十八願の関係から本願を解釈する聖覚の『唯信鈔』の教説が非常に重要であったことがわかる。本稿では親鸞における『唯信鈔』と聖覚の意義を検討して、親鸞の名号観形成の一端を窺いたい。(査読有り)
「親鸞聖人における『唯信鈔』の意義―和語聖教撰述の姿勢について―」単著2004年03月『中央仏教学院紀要』 第15号 pp.35~50親鸞の和語聖教は、浄土真宗の教義体系を網羅した『選択本願念仏集』『顕浄土真実教行証文類』を前提に、その指南書としての役割があるといえる。各和語聖教には顕そうとする論点・方法がそれぞれにあり、親鸞の撰述意図を踏まえて読む必要がある。この小論では、聖覚選『唯信鈔』を通して、親鸞の和語聖教撰述の姿勢について考察し、当時の念仏者における異義や、唱導家ならではの譬喩など、親鸞の著述に与えた影響も含め検討する。
「御消息に明らかにされる念仏者の利益―『末灯鈔』第七通と現生十益―」単著2007年03月『中央仏教学院紀要』 第18号 pp.52~68親鸞の書簡は、他の著述と異なり、門弟の疑問と親鸞の教化の特徴の両面を知ることができるものである。『末灯鈔』第七通は、「如来とひとし」「現生正定聚」などの浄土真宗の利益に関する記述が見られるもので、念仏者における救いとしての現生の利益についての親鸞の返答が示されている。この小論では、質問状の内容とそれに対する返事を検討することを通して、聖人の伝道・教化の意図を窺い、現生十益を念頭に念仏者の利益について考察する。
「『末灯鈔』第十四通における伝道教化―親鸞聖人の加筆訂正の意図について―」単著2011年07月『日本浄土教の諸問題』 pp.351~377親鸞は和語の書を撰述し、門弟への教化伝道を行っているが、多数の書簡においても疑問や受けとめ方に対する問いに答えている。そのなか『末灯鈔』第十四通は、門弟の質問状に直接加筆訂正を施した特異な形態をとどめている。訂正の前後を検討することにより、教義の疑問と注意を要する表現など、重要事項を知ることができる。この小論では、加筆訂正箇所を検討することを通して、聖人の伝道・教化の意図を窺う。
「浄土真宗における聖典の歴史と意義」単著2015年05月相愛大学総合研究センター「学びの近代史」 pp.91~101「聖典」とは教団における基本的な教理教条を記す書物として最も尊重され、ある種の権威付けが行われるとともに、教団の軸として受け継がれる性格を有する。西本願寺では教団の「近代化」において非常にスムーズな行政改革を成し遂げたが、その折、教団の軸としての「聖典」はどのように位置づけられたのであろうか。本稿では「近代化」において「聖典」がどのような役割を持っていたのか、浄土真宗における聖典の歴史と意義について考察する。
「蓮如〈御文章〉における教義的特性と背景」単著2022年03月相愛大学人文学部人文学研究会『人文学研究』第7号 pp.26~50本願寺中興の祖である蓮如の伝道教化の特徴を、その著「御文章」に見られる表現、活動の時代的地域的背景、浄土教諸派の動向とのかかわりなどから検討する。衰退の途にあった本願寺宗主を継職し、「御文章」という文書伝道を教化活動の中心に据えて親鸞教義の宣揚に努めた蓮如の意図を、浄土宗鎮西派・浄土宗西山派・時宗や真宗諸派の教義的動向を踏まえて考察する。
「蓮如の伝道方法の変遷 ―「御文章」撰述の背景―」単著2023年03月相愛大学総合研究センター『相愛大学 研究論集』第39号(予定)  蓮如の伝道教化は浄土異流や真宗他派の教義との混同に留意しながら、農村における念仏者の信仰状況に鑑み、どのような立場の門徒にも領解されるように心を配って書かれた「御文章」によって行われた。その伝道方法は、在家の生活のなかで救いを喜ぶ妙好人を育て、現在まで続く真宗教義の要を平易な言葉で記すなど、念仏者の心底に届く卓越した布教伝道であった。蓮如は真宗教義の受けとめ方においてどのような注意が必要であると考え、「御文章」によってどのように教えを広めたのか、蓮如の伝道方法の特徴と変遷を、特に宗主継職の前後の経緯に注目しながら検討し、「御文章」撰述の背景について当時の民衆の信仰状況を窺いながら検討する。これらを通して信心獲得、平生聞信を強調した蓮如の伝道の特徴を考察する。(査読有り)
講演会
題目年月概要
第27回 真宗保育学会大会 基調講演「大人と子どもが育ちあう―浄土真宗の"仏の子"―」2020年10月第27回(2020)真宗保育学会大会の会場校における建学の精神担当教員として、大会テーマ「真宗保育の本質を考える~"すべての子どもが生きやすい"とは~」にもとづく基調講演を行った。「大人と子どもが育ちあう―浄土真宗の"仏の子"―」という講題で、 現代の人間観や社会基準に対して真宗保育が提示できる視点・価値観を考察した。宗教の機能や悪人正機の観点、他力本願への誤解などをもとに、大人と子どもが育ち合う関係性、浄土真宗の仏の子という観念が大切な視座を与えているのではないかということを窺った。
その他
書名単著・共著年月発行所、発表雑誌 (及び巻・号数)等の名称編者・著者(共著の場合のみ)該当ページ数概要
「みんなの法話 願いの中で生かされる」単著2004年06月『本願寺新報』本願寺出版社   
「書評 現代語版聖典 尊号真像銘文」単著2004年09月『季刊せいてん』68号、本願寺出版社   
「巻頭講座 念仏のみぞまこと」単著2005年08月『学びの友』33巻12号、中央仏教学院通信教育部   
「巻頭講座 親鸞聖人のお手紙」単著2007年02月『学びの友』35巻6号、中央仏教学院通信教育部   
「親鸞聖人と恵信尼公からの手紙」単著2007年03月『宗報』本願寺出版社   
「巻頭講座 恵信尼公のお手紙」単著2007年03月『学びの友』35巻7号、中央仏教学院通信教育部   
「巻頭講座 阿弥陀如来の光」単著2008年06月『学びの友』36巻10号、中央仏教学院通信教育部   
「巻頭講座 阿弥陀如来の名前」単著2008年07月『学びの友』36巻11号、中央仏教学院通信教育部   
「巻頭講座 四十八願と第十八願」単著2009年02月『学びの友』37巻6号、中央仏教学院通信教育部   
「巻頭講座 四十八願と讃仏偈・重誓偈」単著2009年03月『学びの友』37巻7号、中央仏教学院通信教育部   
「特集:親鸞小辞典 真宗十派」単著2010年11月『大法輪』77巻11号、大法輪閣   
書評『現代文 説教の秘訣』単著2011年07月『中外日報』中外日報社刊  『現代文 説教の秘訣』(大須賀順意著、府越義博編訳、国書刊行会刊)の書評。
「みんなの法話 お浄土の妻へ」単著2011年09月『本願寺新報』本願寺出版社   
「巻頭講座 『御伝鈔』と『御俗姓』」単著2012年04月『学びの友』40巻8号、中央仏教学院通信教育部   
「特集:知っておきたい浄土真宗の基礎知識 浄土真宗がすすめる仏前結婚式」単著2012年05月『大法輪』79巻5号、大法輪閣   
「聖典セミナー 御俗姓」単著2012年06月『季刊せいてん』99号・100号、本願寺出版社 pp.25~33 
「特集:葬儀・先祖供養のしきたりとマナー 浄土真宗独特のしきたり」単著2012年09月『大法輪』79巻9号、大法輪閣   
「特集:仏教 よくある誤解・カン違い 浄土真宗の誤解・カン違い」単著2013年03月『大法輪』80巻3号、大法輪閣   
「浄土真宗のお墓」単著2013年04月『大法輪』80巻6号、大法輪閣   
「講座:浄土真宗の利益」単著2013年05月『学びの友』41巻9号、中央仏教学院通信教育部   
「講座:宗教・仏教と浄土真宗」単著2014年01月『学びの友』42巻5号、中央仏教学院通信教育部   
「講座:生活のなかの浄土真宗」単著2014年10月『学びの友』43巻2号、中央仏教学院通信教育部   
「葬儀・仏事の中身としきたり」単著2015年07月『大法輪』82巻9号、大法輪閣   
「浄土真宗への疑問と誤解」単著2015年11月『大法輪』83巻1号、大法輪閣   
「親鸞と涅槃経」単著2015年12月『大法輪』83巻2号、大法輪閣   
「講座:両方あってありがたい」単著2016年01月『学びの友』44巻5号、中央仏教学院通信教育部   
「名僧の死に学ぶ」親鸞・蓮如・妙好人単著2016年02月『大法輪』83巻4号、大法輪閣   
「みほとけとともに 光―導き育てるはたらき」単著2016年04月『大乗』平成28年4月号、本願寺出版社   
「みほとけとともに 海―大いなるはたらき」単著2016年05月『大乗』平成28年5月号、本願寺出版社   
「みほとけとともに 聞―願いのなかで」単著2016年06月『大乗』平成28年6月号、本願寺出版社   
「みほとけとともに 道―浄土真宗を歩む」単著2016年07月『大乗』平成28年7月号、本願寺出版社   
「お経がわかる基礎講座 」無量寿経・阿弥陀経・正信偈単著2016年08月『大法輪』83巻10号、大法輪閣   
「講座:伝えられてきた有り難さ」単著2016年10月『学びの友』45巻2号、中央仏教学院通信教育部   
「蓮如上人はこんな人」単著2017年06月『大法輪』84巻6号、大法輪閣   
「講座(初級)真宗の学び」単著2017年11月『学びの友』46巻3号、中央仏教学院通信教育部   
「浄土真宗の派とゆかりの地」単著2018年10月『大法輪』85巻12号、大法輪閣   
「講座(初級)浄土真宗を学ぶ」単著2018年11月『学びの友』47巻3号、中央仏教学院通信教育部   
「講座 真宗の学び―仏さまとともに生きる―」単著2019年11月『学びの友』48巻3号、中央仏教学院通信教育部   
「私たちのちかいに学ぶ~建学の精神の意味」単著2020年03月龍谷総合学園『宗教教育研究会紀要』第52回(2019年度) pp.7~16龍谷総合学園加盟校における宗教教育の具現化を図る上で、建学の精神が教育上どのような役割を担いうるかを考察する。教育の目的を、知識・技術の伝授と人格の形成との二点から考えるとき、私学といえども建学の精神を前面に置くばかりでは責を全うできない面がるのは否めない。特に卒業後の進路を見据えた知識・技術の伝授という側面においては、他力回向義を根底とする浄土真宗教義の独自性は後ろに回らされる局面が多々存在する。一方で教育の底流に親鸞教義が間違いなく力を発揮することを、龍谷総合学園の宗教教育における真面目として踏まえるべきと考える。当門主専如上人より示された「私たちのちかい」を通して、建学の精神の担いうる役割を考察する。
お彼岸法話「お浄土のはたらき」単著2020年09月『本願寺新報』本願寺出版社   
「まことの保育 巻頭言 願われて生きるよろこび」単著2021年12月浄土真宗本願寺派 保育連盟『まことの保育』2021年12月号   
「みんなの法話 生きる指針」単著2022年10月『本願寺新報』本願寺出版社   
エッセイ 親鸞聖人いまさずは「ともに歩む道」単著2022年12月『大乗』2022年12月号、本願寺出版社   
特集『歎異抄』に出会う共著2023年01月クレディセゾン『てんとう虫』1月号、第55巻第1号釈徹宗、佐々木隆晃、中島岳志pp.12~242023年、浄土真宗の宗祖親鸞が生誕して850年、2024年、浄土真宗開宗800年にあたり、親鸞の語録を紹介した『歎異抄』はなぜ宗教宗派や時代を超えて支持されるのか、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」や他力本願の真意、書物としての魅力、数多くの知識人も影響を受けた理由、読み継がれる背景を考察し、『歎異抄』から浮かび上がる親鸞の教えにふれる。 親鸞思想のエッセンスといえる『歎異抄』を理解するための大きな布石となる、親鸞の波瀾に満ちた生涯を紹介する。そのうえで親鸞がたどり着いた思想、大乗仏教の特徴を解説し、『歎異抄』の真意を探る。
「みんなの法話 無量寿のはたらき」単著2023年01月『本願寺新報』本願寺出版社